【FXのきほん】 第5章『番外編』

FXのきほん

第1章から4章までFXの基本的なことを解説してきました。
第5章では「番外編」として第4章までで解説しきれなかった『FXのきほん』を解説していきます。

pipsってなに??

FXをやり始めるとよく目にする単語に『pips』(ピップスまたはピプス)があります。
「pipsってなに?」と思われている方も多いと思います。
私も最初の頃はよく分かってませんでした(^^;)

FXでは色々な通貨を取り扱いますよね。
円、ドル、ユーロ、ポンド、フラン、などなど
これらを共通の単位で表したものをpipsと言います。

上は「米ドル円」下が「ポンド米ドル」の為替レートの表示例です。

為替レートの表示にはクロス円(円が絡んだ通貨ペア)などのように小数点以下3桁で表示されるものと、ドルストレート(ドルが絡んだ通貨ペア)などのように小数点以下5桁で表示されるものがあり

クロス円などの通貨ペアの場合 1pips    = 0.01円
ドルストレートなどの通貨ペアの場合 1pips = 0.0001ドル  になります。

pipsはスプレッドの表示などにも使用されています。
米ドル円でスプレッド1.5pipsなら 1.5×0.01=0.015円 となり1.5銭(1銭=0.01円)になります。
ちなみにスプレッドは1通貨あたりなので1,000通貨でトレードすれば15円になります。

またpipsは投資効果を計る時にも使われます。

①米ドル/円が1ドル=100.00円の時に10,000ドル買って、100.50円の時に売った
  ⇒ 5,000円の利益 ⇒ 50pips獲得
②米ドル/円が1ドル=100.00円の時に50,000ドル買って、100.10円の時に売った
  ⇒ 5,000円の利益 ⇒ 10pips獲得

①、②ではどちらも5,000円の利益を得ていますが、pipsでみると①の方が多くの値幅を取っています。①の方が投資効果が良かったということになります。


取引きスタイル

FXのトレードは大きく分けて4つのスタイルに分類されます。

スキャルピング

数秒から数分間で多くの回数のトレードを行い、小さな値幅の利益を積み上げ最終的に大きな利益を狙うスタイルです。

スキャルピングのメリット

●取引時間に制約がない
 少ない値幅を狙う為、トレンド相場・レンジ相場のどちらでも取引きできる
●急激な価格変動があっても対応できる
 明確な損切りラインを決めておけば、それ以上の損失は防げる
●経験値が上がる
 取引回数が多くなる分、トレードの経験を多く積むことが出来る

スキャルピングのデメリット

●手数料がかかる
 多くのトレードを行うのでスプレッドがかかる
 スプレッドの低いFX会社でトレードするのがおススメ
●負担が大きい
 短時間で多くのトレードを行う為、集中してトレードしないといけない

デイトレード

数分から数時間のトレードを、1日の間に数回のトレードを行うスタイルです。

デイトレードのメリット

●資金効率がよい
 少ない資金でスタートでき、短期間で大きな利益を狙うことも出来る
●副業・兼業でもトレードできる
 数時間でのトレードの為、時間を選んでトレードが出来る
●精神的負担が少ない
 その日の内に決済までするので、就寝中の急な値動きに影響されない

デイトレードのデメリット

●チャートを監視する必要がある
 数時間といえどもチャートを監視する必要がある
●トレードルールを守る必要がある
 自分が決めたトレードルールを守れないと大きな損失になることがある

スイングトレード

数日から数週間かけて行うトレードのスタイルです。

スイングトレードのメリット

●チャートを見ている時間が少なくて済む
 長期のトレンドを狙うスタイルなので、チャートに張り付く時間が少ない

スイングトレードのデメリット

●急激な価格変動に対応しずらい
 チャートに張り付く時間が少ない為、急な対応が遅れてしまう

ポジショントレード

スイングトレードよりもさらに長い期間かけて行うトレードのスタイルです。

ポジショントレードのメリット

●短期的な値動きに翻弄されない
 長期のトレンドを狙う為、短期の値動きを気にしなくて済む
●コストを気にしなくてよい
 取引回数は多くない為、あまりスプレッドを気にしなくてよい
●スワップポイントによる利益も狙える
 長期でポジションを保有する為、その分スワップポイントによる利益も多くなる

ポジショントレードのデメリット

●資金効率が良くない
 取引回数も少ないため効率は良くない
●必ずしもスワップポイントがあるわけではない
 マイナススワップポイントで利益を損なう可能性がある
●ファンダメンタルズ分析が必要
 長期運用の為、ファンダメンタルズ分析が出来ないと難しい

どのスタイルにもメリット・デメリットがあります。
それを踏まえた上で、自分の生活スタイルやFXに投資できる資金量などを考慮して
トレードスタイルを決めましょう。


裁量トレードとシステムトレード

これまでのお話は『裁量トレード』を前提に解説してきました。『裁量トレード』とは、相場の分析・注文・変更・決済を自分の判断で行います。つまり手動で行うトレードです。


「チャート見る時間ないしなぁ」
「相場の分析って苦手やなぁ」
「損切りが大事なんは分かってるけど、いざとなると出来ない」

と感じている方もいると思います。

そんな方におススメなのが『システムトレード』です。『システムトレード』はEA(エキスパート・アドバイザーの略)という自動売買ソフトを使ってトレードを行うもので、すべてを自動で行ってくれます。

裁量トレードとシステムトレードってどっちがええの?

とりあえず両方のメリット・デメリット見てみよか

裁量トレードのメリット・デメリット

裁量トレードのメリット

●突発的なことにも柔軟に対応できる
 急な価格変動が起こっても対応できるのは裁量トレードの大きなメリットです
●相場に応じて対応できる
 「トレンドが発生しているから順張りで行こう」「相場が強気だからロットを大きくして
 みよう」など相場に応じて取引きスタイルなどを変更できる

裁量トレードのデメリット

●トレード時間を確保しないといけない
 すべてを手動で行うわけですから当然時間の確保が必要です
●感情に左右されることがある
 根拠のないエントリーをしてしまったり「もしかしたら戻ってくるかも」で損切り出来な
 かったりすることもあり得ます

時間が確保できて、淡々とトレードできる人に良さうそやなぁ


システムトレードのメリット・デメリット

システムトレードのメリット

●時間の制約がない
 24時間自動でトレードしてくれるのでトレード時間の確保が必要ない
●取引きルールに従って忠実にトレードしてくれる
 あらかじめプログラムされた取引きルール(ロジック)に従い
 感情に左右されることなく淡々とトレードしてくれる

システムトレードのデメリット

●柔軟な対応ができない
 急激な価格変動への対応が遅くなることがあったり
 相場に応じたスタイルの変更などが出来ない
●コストがかかる
 EAを導入するために購入費用が発生する
●ブラックボックス
 自分でプログラミングしていなければEAのロジックが分からない

おーしゃんは感情に左右されやすいからシステムトレード始めたんよなぁ


裁量とシステムどっちがいい?

結論から言うと、「自分に合ったスタイルを選択」するの良いと思います。
時間の確保が出来る方や、感情のコントロールに自信のある方は裁量トレード
時間の確保が難しかったり、感情に左右されやすい方はシステムトレード
がおススメです。

もっと言えば、両方のいいとこ取りをするのがベストかもしれまん。

色々試して自分に合ったスタイルを見つけて下さい。


まとめ

第5章のまとめ

①pipsは値幅を表す単位です
②自分に合ったトレードスタイルを見つけましょう


お疲れ様でした

これで第5章はおしまい

ここまでの記事を読んでくれた方々がFXで勝てることを祈ってます!


これまでの記事をもう一度見たい方はコチラ↓↓↓

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